―「選ばれる会社」になるために、今すぐできること―
経営者として「うちは何が強みなのか?」という問いに即答できますか?
激しい競争環境の中で、選ばれる企業になるためには、自社の強み(=他社にはない価値)を正確に把握することが欠かせません。しかし、意外にも「何となく」で事業を続けている中小企業が少なくないのが現実です。
ここでは、会社が自社の強みを明確にするための実践的なステップをご紹介します。
Step1:顧客の声を集める
まずは、自社を選んでくれたお客様の「理由」を確認しましょう。
- どこに価値を感じてくれたのか
- 他社と比較してどうだったのか
- リピートの理由や紹介したくなった理由は何か
これは社内でいくら議論しても得られない「本音の情報源」です。アンケート、面談、レビュー分析などを活用しましょう。
Step2:競合と比較する
自社が提供している商品・サービスと、競合他社のそれを並べて比較してみましょう。
- 価格・品質・納期・対応力などの要素をリスト化
- 「優れている点」「劣っている点」を客観的に整理
ここで初めて、自社が「どこで勝負すべきか」が見えてきます。
Step3:過去の成功事例を振り返る
どんなお客様に、どのような提案で、どのように成果が出たのかを分析します。
- 営業実績の高かった案件
- 感謝の言葉をいただいた事例
- 難しい案件を乗り越えた経験
成功のパターンは、強みの現れです。
Step4:社内の資源を洗い出す
人材、技術、設備、ノウハウ、立地など、社内のリソースを見える化しましょう。
- 特定分野に詳しいスタッフがいる
- 長年の蓄積で培った工程がある
- 地域に根差したネットワークがある
当たり前に感じていることが、外から見ると「希少価値」であることも少なくありません。
Step5:言語化し、磨き続ける
見つけた強みは、社内外に「伝わる言葉」で表現することが大切です。
- ホームページや営業資料に落とし込む
- スタッフ全員が語れるように共有する
- 定期的に見直し、進化させていく
強みは発見したら終わりではなく、「活かす」ことで初めて意味を持ちます。
最後に:強みの発見は、経営改善の第一歩
会社の強みは、財務データからは見えてこないこともあります。だからこそ、「人」「お客様」「現場」の視点が重要です。
当事務所では、会計数値だけでなく、ヒアリングを通じてお客様の強みの発見や見える化も支援しています。
「自社の強みが曖昧かもしれない」と感じたら、ぜひ一度ご相談ください。