本気になるってどういうこと?“覚悟”の作り方

「本気になる」ってよく聞く言葉だけど、実際にはどういうことを指すのでしょうか?
「やるぞ!」と気合を入れること?それとも後戻りできない状況を作ること?

起業を目指すときに、多くの人がぶつかるのが「覚悟」の問題です。
やりたいことはある。でも怖い。失敗が頭をよぎる。そんなときにどうすれば一歩を踏み出せるのでしょうか。

この記事では、🦉お師匠ゴッドと👦ひろの会話を通して、「本気になる」ことの意味と、覚悟をつくる具体的な方法を学んでいきます。

この記事でわかること

  • 「本気になる」とはどういう状態かが理解できる
  • 覚悟をつくるためのステップがわかる
  • 起業や挑戦の不安を乗り越えるヒントが得られる

本気ってどういう状態?

🦉お師匠ゴッド「ひろよ、“本気になる”とはどういうことだと思う?」

👦ひろ「うーん……真剣にやるってことかな?でも、いつも真剣にやってるつもりなんだけど……」

🦉「その通り。だがな、人は“本気”と“本気っぽい”をよく混同するのじゃ。違いがどこにあるか、考えてみるのじゃ。」

👦「えっ、違うの?どういうこと?」


本気と本気っぽいの違い

🦉「たとえば、ダイエットをしようとする人がいる。最初の3日は走ったり、食事制限したりする。だが、友達にケーキをすすめられたら、“今日くらいはいいか”と食べてしまう。これは“本気っぽい”だけじゃ。」

👦「ああ……わかる。僕もゲームをやめるって言ったのに、気づいたら夜更かししちゃったことある。」

🦉「“本気”とは、外からの誘惑や障害にぶつかっても揺らがない状態じゃ。つまり、“逃げ道をなくしている”とも言える。」


覚悟を持つとは「逃げ道を断つ」こと

👦「逃げ道をなくすって、怖いな……。」

🦉「怖いからこそ覚悟が生まれるのじゃ。古代の武将は、背水の陣といって、川を背にして退路を断ち切り、兵士たちが必死で戦わざるを得ない状況を作った。結果、奇跡的な勝利を収めたという話もある。」

👦「へぇ!つまり、覚悟って“もう後戻りできない”って思える状況をつくることなんだ。」

🦉「その通り。“橋を焼き払え、退路を絶て”という言葉もある。人間は追い込まれたときに、最大限の力を発揮するものじゃ。」


日常に置き換えると?

👦「でも、起業で退路を断つって、どういうこと?」

🦉「具体的にはこうじゃな。」

状況退路を断つ行動
起業資金を貯めるだけ契約を結び、出資を受ける
“そのうちやる”開業日を決め、周囲に宣言する
無難に副業で様子見仕事を減らし、事業に時間を集中する

👦「なるほど!逃げ場をなくすと、やるしかなくなるんだね。」

🦉「そうじゃ。ただし、むやみに危険に飛び込むのではなく、計画を持った上で退路を断つことが大切じゃぞ。」


覚悟をつくる3つのステップ

1. 小さな挑戦で“自分の限界”を知る

👦「いきなり大きな挑戦だと怖すぎるよ。」

🦉「そうじゃ。まずは小さな挑戦を重ね、自分が“不安でもできた”経験を積むことが大事じゃ。」

例:
・毎日SNSで自分の考えを発信する
・小さなネットショップを始めてみる
・友人に自分のアイデアを話してみる

2. 公言することで“逃げ道”をなくす

👦「人に言うって勇気いるなぁ。」

🦉「人に宣言すると、やらざるを得なくなる。これは非常に強力な覚悟の作り方じゃ。」

例:
・ブログで起業の計画を発表する
・家族や友人に「◯月までに始める」と言う
・SNSで進捗を公開する

3. あえて“不安”を抱える環境に身を置く

👦「不安はイヤだけど……。」

🦉「不安は成長の証じゃ。不安をゼロにするのではなく、うまく共存することで覚悟は強まるのじゃ。」

例:
・起業仲間のコミュニティに入る
・先輩経営者に相談する
・プレッシャーのある場でプレゼンしてみる

ヒント:覚悟をつくるときの注意点

  • 無謀なリスクを取らない(資金計画は冷静に)
  • 家族の理解を得る(孤独な覚悟は長続きしない)
  • 自分だけの「目的」を明確にする(お金だけでは続かない)

ゴッドのまとめ

🦉「覚悟とは、恐れを消すことではない。恐れを抱えたまま、一歩を踏み出すことじゃ。アリストテレスは“勇気とは恐れを抱きながら正しい行動をとることだ”と言った。起業も同じ。怖さを感じるのは当然じゃ。だが、退路を断ち、覚悟を持って進む者だけが、本気の力を引き出せるのじゃ。」

👦「僕も少しずつ、小さな挑戦から始めて覚悟を育てたい!」


用語解説

  • 覚悟:困難や不安を前提に「それでもやる」と決める心構え
  • 退路を断つ:後戻りできない状況をあえて作ること
  • 背水の陣:中国の戦術。逃げ道を断ち切り、兵士を必死に戦わせる作戦

今日の宿題

あなたが「いつかやりたい」と思っていることは何ですか?
その「いつか」を“具体的な日付”に変えて、誰かに宣言してみましょう。