「必要とされる市場があること」を見極めよう

「好き」と「得意」を言葉にできたら、次に考えるべきことは何だと思いますか?
――答えは 「それを必要としてくれる人がいるかどうか」 です。

どんなに素晴らしいアイデアでも、誰も必要としていなければビジネスにはなりません。
今回は🦉お師匠ゴッドと👦ひろの会話を通じて、市場のニーズを探すコツを学んでいきましょう。

この記事でわかること

  • 「必要とされる市場」とは何か
  • 市場ニーズを見つける具体的な方法
  • 小さくテストするための行動例

市場があるからこそビジネスになる

🦉お師匠ゴッド「ひろ、前回は“好き”と“得意”を見つけたな。今日はその次の扉を開くぞ。」

👦ひろ「次の扉?なんだか冒険みたいだね。」

🦉「そうじゃ。ビジネスの世界では、いくら“好き”でも“得意”でも、誰も必要としていなければ誰もお金を払わん。」

👦「うーん…確かに、僕が好きなマンガを描いても、誰も見てくれなかったら収入にならないよね。」

🦉「その通りじゃ。だから『必要とされる市場』を探すのじゃ。」


「必要とされる市場」ってどういうこと?

🦉「市場とは、簡単に言えば“人が集まって、モノやサービスを求めている場所”のことじゃ。」

👦「場所っていうと、お店が並んでる商店街とか?」

🦉「比喩じゃよ。インターネットでも現実でも、人々が『欲しい』と思っている世界のことを指すんじゃ。」

👦「なるほど…じゃあ、僕が作ったものを欲しがる人がいれば市場があるってこと?」

🦉「そうじゃ。たとえば――」

アイデア欲しがる人市場の例
自家製ジャム健康志向の人オーガニック食品市場
ゲーム攻略動画ゲーム初心者動画配信市場
オリジナルTシャツファッション好きハンドメイド販売市場

👦「うわぁ、こうやって考えるとイメージしやすいね!」


市場を見つける3つの方法

🦉「よし、では市場を見つけるためのヒントを授けよう。」

1. 人の悩みを探す

  • ネットの掲示板やSNSを見て、どんな悩みが多いかをチェックする
  • 周りの人に「最近困ってることある?」と聞いてみる

2. 売れているものを調べる

  • ネットショップやフリマアプリで売れ筋をリサーチ
  • ランキング記事を見てトレンドを知る

3. 小さく試して反応を見る

  • SNSでアイデアを投稿して「いいね」やコメントをもらう
  • フリマサイトや小さなイベントで実際に売ってみる

👦「えっ、こんな簡単なことから始めていいんだ!」

🦉「そうじゃ。最初から完璧を狙う必要はない。小さくテストして、反応を見る。それが一番の近道じゃ。」


意外な市場を見つけた例

🦉「ある青年が“消しゴムを集めるのが好き”で、ブログにコレクションを紹介していた。最初は誰も興味を示さなかったが、ある日“レアな消しゴムの価値”について記事を書いたら、収集家たちが次々と集まってきたのじゃ。」

👦「へぇ!そんなニッチな世界でも市場があるんだ!」

🦉「そう。小さな好きでも、求めている人は必ずどこかにいる。

👦「じゃあ僕も、自転車での遠出をテーマに動画を出したら…?」

🦉「そうじゃ。例えば“自転車で行ける絶景スポット”なんて動画は、きっと同じ趣味の人が必要とする情報になるじゃろう。」

👦「やってみたくなってきた!」


市場を見極めるためのチェックリスト

チェック項目質問例
困っている人がいるか「誰かがこのことで困っていない?」
お金を払う価値があるか「これならお金を出してでも欲しいと思う?」
他と差別化できるか「他と比べて、どんな独自性がある?」

👦「このリストを見れば、自分のアイデアが市場に合うか考えやすいね!」

🦉「そうじゃ。急がず焦らず、じっくり考えるのじゃ。」


ゴッドのまとめ

🦉「覚えておくがよい。“好き”と“得意”を活かすには、それを必要とする人々の世界を見つけること。

🦉「孔子は「民の欲するところを考慮せよ」という趣旨の言葉を語っている。
そこに市場があるとき、君のアイデアがビジネスになるのじゃ。」


用語解説

  • 市場(マーケット)
     人々がモノやサービスを求める世界や集まり。
  • ニーズ
     人々が「欲しい」「必要だ」と感じていること。
  • 差別化
     他の商品やサービスと比べて、特別な価値や特徴を持たせること。

今日の宿題

  • あなたの「好き×得意」のアイデアを1つ選び、
     そのアイデアを 必要としていそうな人 を書き出してみましょう。
  • そして、その人たちが「どんな悩みを持っているか」を考えてみてください。