値段をどう決める?売れる「価格戦略」の考え方

👦ひろ「お師匠ゴッド!ビジネスを始めるときに、いちばん悩むのが“価格の決め方”なんです。安くすると売れそうだけど、儲からないし…。どう考えたらいいんですか?」

🦉お師匠ゴッド「ふむ、それは誰もが通る道じゃな。実は“値段”には心理と戦略の両方がある。うまく決めれば、お客さんが自然と“この価格なら買いたい!”と思うようになるのじゃ。」

この記事でわかること

  • 価格を決める基本的な考え方
  • 「フロントエンド商品」と「バックエンド商品」の戦略的な使い方
  • 売上と利益を両立するための実践的なステップ

値段は「感情」と「数字」のバランスで決まる

👦「価格って、原価にちょっと利益をのせて決めるものじゃないんですか?」

🦉「もちろん“原価+利益”で計算することも大切じゃが、それだけでは足りぬ。価格は“数字”ではなく、“感情”でも決まるのじゃ。」

感情が動く価格とは?

たとえば、あるカフェでコーヒーを飲むとき。
コンビニなら150円、チェーン店なら400円、高級カフェなら800円でも買う人がいる。

なぜか?
それは「雰囲気」「体験」「自分へのごほうび」という感情的な価値が加わっているからです。

同じ商品でも、お客さんが感じる価値が変われば、価格も変わるのです。

数字で考える「適正価格」

感情だけでなく、利益を出すための数字も大切です。
以下のようなステップで整理してみましょう。

ステップ内容ポイント
① 原価を知る材料費、人件費、仕入れ費などを正確に把握する無意識に原価を低く見積もらない
② 利益率を決める目標の利益率を決める(例:30%)「残った利益」で経営が成り立つか確認
③ 競合と比較同業他社の価格帯を調べる安すぎると信頼を失うことも
④ 顧客価値を考える価格に見合う体験・価値を設計「この値段なら納得」と思われるか

「フロントエンド商品」と「バックエンド商品」を使い分けよう

👦「お師匠、よく“フロントエンド商品”と“バックエンド商品”って聞くけど、どう違うんですか?」

🦉「簡単に言えば、フロントエンドは“入口の商品”、バックエンドは“本命の商品”じゃ。」

フロントエンド商品とは?

フロントエンド商品は、**お客さんに最初に買ってもらうための“入り口”**です。
利益よりも「信頼を得ること」が目的。

例:

  • 飲食店 → 初回限定ランチセット(500円)
  • 美容室 → 初回カット50%オフ
  • ECサイト → お試しサイズの商品

こうした商品は、お客さんにリスクなく体験してもらうために用意します。

👦「つまり、最初は“赤字覚悟”でもいいんですね?」

🦉「そうじゃ。まず“信頼のきっかけ”を作ることが大事なのじゃ。」

バックエンド商品とは?

バックエンド商品は、フロントエンドで信頼を得たお客さんに提案する本命の商品です。
こちらでしっかり利益を確保します。

例:

  • 飲食店 → コース料理やデザートセット
  • 美容室 → 定期メンテナンスプラン
  • ECサイト → 定期購入・高品質版

🦉「バックエンドでは“満足度をさらに上げる体験”を提供しながら、利益を得る仕組みを作るのじゃ。」

価格戦略としての連動

商品タイプ目的価格設定の考え方
フロントエンド新規顧客の獲得利益より“体験価値”を重視(低価格)
バックエンドリピート・利益確保高付加価値+信頼関係で高価格設定

👦「なるほど、最初に“信頼の扉”を開いて、そこから“本命の価値”を届けるってことですね!」

🦉「うむ。“安売り”と“戦略的な入口価格”はまったく違うのじゃ。」


「安くすれば売れる」は間違い!価値を見せる工夫を

👦「でも、安くしたほうがたくさん売れるんじゃないですか?」

🦉「確かに“数”は増えるかもしれんが、“信頼”と“利益”は減るかもしれんぞ。」

安売りの落とし穴

安く売るほど、

  • 利益が減る
  • お客さんが“安さ”しか見なくなる
  • 値上げしづらくなる

という“負のスパイラル”に陥りやすくなります。

🦉「本当に売れる人は、“安くする”より“価値を高める”工夫をしておる。」

価値を伝える3つの方法

方法内容
① ストーリーを語るなぜこの商品を作ったのか伝える地元産の素材を使った理由など
② 体験を設計する使うシーンを想像させる「この一杯で一日が変わる」など
③ 比較を見せる他社や従来品との違いを明確にする効果・品質・サービス対応の違い

👦「“高いけど納得できる”と思ってもらえるように、見せ方を工夫するんですね!」


「価値ベース価格」の考え方

🦉「最近のビジネスでは、“コスト+利益”ではなく、“価値ベース価格”が主流になっておる。」

👦「価値ベース…?」

🦉「つまり、“お客さんがどれだけの価値を感じるか”で決める価格じゃ。」

例:同じ靴でも価格が違う理由

商品価格顧客が感じる価値
通販の量産スニーカー2,000円とりあえず歩ける
専門店の手作りスニーカー15,000円足にフィット、長持ち、デザイン性
有名ブランドのスニーカー40,000円ステータス、満足感、安心感

👦「確かに“モノ”は同じ“靴”でも、感じる価値は全然違いますね!」

🦉「その通り。“お客さんがどう感じるか”を理解することが、真の価格戦略なのじゃ。」


実践!価格を決める5ステップ

  1. お客さんを知る(誰に売るのか)
     → 価格は「誰にとっての価値か」で変わる。
  2. 価値を言語化する(何を得られるのか)
     → 機能ではなく、感情・結果で伝える。
  3. 比較基準を設計する(他と何が違うか)
     → “安さ”ではなく“違い”を見せる。
  4. 試して反応をみる(テスト販売)
     → SNSやアンケートで反応を確認。
  5. 継続的に調整する(市場に合わせる)
     → 時代や顧客層の変化に応じて見直す。

ゴッドのまとめ

🦉「価格は“数字”ではなく“戦略”じゃ。
最初の価格(フロントエンド)で“信頼”を得て、
本命の商品(バックエンド)で“満足と利益”を得る。

“価値の伝え方”を磨けば、価格はおのずとついてくる。を感じさせることができなければ、どんな価格も高すぎる。』
この言葉を胸に刻むのじゃ。」

👦「なるほど…!“安くする”より、“価値を見せる”なんですね。僕も自分のビジネスでやってみます!」

🦉「うむ、価格を決めるとは、“信頼を設計すること”じゃ。」


用語解説

用語意味
フロントエンド商品お客さんが最初に購入する入口商品。信頼を築く目的で安価に設定される。
バックエンド商品フロントエンドで信頼を得た後に提案する本命商品。利益を得る中心となる。
価値ベース価格原価ではなく「お客が感じる価値」を基準に価格を決める考え方。

今日の宿題

あなたのビジネスやアイデアで、
「フロントエンド商品」と「バックエンド商品」をそれぞれ1つずつ考えてみよう。
どんな流れでお客さんに信頼を築き、満足を提供できるだろうか?